ブスのパパ活

身分相応不相応と言うものがある。目の覚めるような美人が、加齢臭漂っていそうなうんこみたいなクソオヤジと付き合っていたり、ドラマに出てきそうなイケメン男子がキングコング女と彼氏彼女の関係だったりする。町でそう言うカップルを見かけると身分不相応だなあと思うが、まあルックスで付き合っているわけではないのだから、その辺は男女間でいろいろあるのだろう。
僕もすごくブサイクだ。高校の時にクラスの女子がふざけてやっていた「教室内ブサイクランキング」で3年間不動の1位だった実績もある。僕がいたらランキングが成り立たないから、ブサイクの殿堂入りと言うことでランキング対象から外そうか、と議論されたくらいだ。
そして、僕の両親もブサイクだ。ある意味、ブサイクすぎて身分相応の二人のように思う。おそらく、それぞれ他に相手がいなかったためと思われる。
まあ、そんなブサイクの所為にするわけではないが、僕には彼女はいない。女の子に恋したことは何度もあったが、まともに成就した試しがない。でも、振り返ってみれば美人にばかり恋をしていて、ブスには見向きもしなかった。冒頭に書いた身分不相応なカップルを見ていたから、こんな自分にもワンチャンあっても?と思っていたのは事実だ。
ブスのパパ活
いい加減、夢はあきらめて両親みたいに身分相応なブスからお付き合いを始めるべきなのかもしれない。そうは言ってもブスとはいえ簡単に相手が見つかるわけではないのでパパ活をしてみようと考えた。お金はかかるが、来るべきブスとの付き合いに備えておくためにブスに慣れておくのも悪くないだろう。狙いはブスのパパ活だ。
ところが、待ち合わせ場所に現れたのは目の覚めるような美人だったのである。プライベートではまず声もかけてくれないどころか、僕のことを毛虫のように見下してくるタイプの美人だ。そんな美人が「こんにちは、今日はよろしくお願いしますね」と目を細めてくる。これは身分不相応だ。僕はブスのパパ活を望んでいたのに、こんな美人がくるなんて話が違うではないか。
ブスだ!僕に似合うのは目を覆いたくなる様なブスなんだ!と心の中で叫びながら、僕は彼女のハンドで果てた。
パトロンの意味
パトロンの意味